手順を量産する: インターチェンジ
さて、前章までで最重要手順を6(逆手順込みで6×2=12)種類覚えましたが、
この章では上記の最重要手順を少しいじることで手順数を3倍に増やすことができます。
下の図を見てください。
https://gyazo.com/e1768605b052856d474cf458564ded93
3-styleを2つの手順に分解するという感覚にそろそろ慣れてきてくれるととても嬉しいのですが、
2つの手順のうち短いほうを便宜的にインターチェンジ、長いほうをインサートと呼ぶことにします(*2)。
実は、インターチェンジのUやDはどれだけたくさん回しても良いのです。
実例を交えて話します。
UFR UBR RDF: "U , R' D' R" https://gyazo.com/e0475ee345d4fe17497655b298f8fbf3 再登場ですね。インサートがR' D' RでインターチェンジがUです。
このインターチェンジをU→U2に変更してみましょう。すると...?
UFR UBL RDF: "U2 , R' D' R" = U2 R' D' R U2 R' D R https://gyazo.com/edcd4fb167b75f2e2dad5e2f098ab304 新しい手順ができました。(U2のインバースはU2です。)
分解すると... もしかしてもうイメージできてるからいらないでしょうか?
https://gyazo.com/f07a07368e5021110f6320e84c6049a0
Uをさらに回してU→U3に変更したら...?と思いましたが、3×3ではU3はU'と等価でしたね。
UFR RDF UFL: "U' , R' D' R" = U' R' D' R U R' D R https://gyazo.com/1e44a775caaf6a726ce4af54ec278411 U4はどうですか?コケにしてるのかと思うかもですが、当たり前だろと思ったことが本当に当たり前だったと確認するのもひとつ面白いですよ。
すくい上げタイプの例を出しましたが、もちろん引きずり落としタイプでも同様です。
基地: "[U : R U' R' , D2]" = U R U' R' , D2 U' = U R U' R' D2 R U R' D2 https://gyazo.com/7fe4b2858ba62e14e8e6b62ec331c4f8 →(セットアップ) https://gyazo.com/6717c79f386e7a42ec6e6b3215ad0e5d https://gyazo.com/2df260df7e33f2d079d7a0e52163ebd2
あと、めっちゃ省略するのですが5手インサート以外は途中のUとかDを改造しても大丈夫です
以上まとめると、こんな感じです。
https://gyazo.com/6dcb98c07d74aea635ccf74563b9ac2e
組み合わせの力により扱える手順数がだいぶ増えましたね。はじめの一歩にあたる手順を恐る恐る回していた頃のあなたは、もう、いません。
好みのインサートとインターチェンジをカスタマイズして君だけの最強の3-styleを作り上げよう!
お疲れ様でした。正直な話3-styleを一から学ぼうと思った人が(いますか?)ここまで扱えるようになるのは結構大変です。
次の章に行く前に、色々な組み合わせを自分で作って遊んでみてください。繰り返しになりますが無理のないペースで、です。
十分に習熟できたかなと思った方、とりあえず前に進もうと言う勇気のある方は次の章へどうぞ。
*2 インサート、インターチェンジといった表現は早稲田大学スピードキュービングサークル(WRCC)さんの
そう... UやDの動きによって交換される2つのパーツたちこそが Interchangable(インタァチェィンジャボゥ)なのです!!
私が初めてDFバッファを勉強するときにもお世話になったサイトです。